アンカー効果で
強固にくっつく
接合技術 DLAMP®

DLAMP®は、レーザを使用した完全ドライプロセスにより、金属と異種材料を強固に接合する画期的な技術です。
レーザにより金属表面を処理後、異種材料を流し込むことで、アンカー効果により、高い接合強度を実現します。
技術ライセンスにより、DLAMP®処理の内製も可能です。

レーザー照射した際の表面処理形状
金属と異種材料を強固に接合
DLAMPの接合メカニズム
DLAMP接合の断面写真
高い強度の秘密はここに!レーザ処理断面

金属:アルミニウム合金
樹脂:ナイロン6+ガラス繊維30%

特徴
  • 1. 様々な金属への適用が可能
  • 2. 部分処理が可能(片面処理, パターニング)
  • 3. 環境負荷が小さい(化学系廃棄物が発生しない)

適用金属がたくさん!
金属と相性の良い
DLAMP®

耐食性の高い金属、アルマイト処理金属やメッキ金属、塗装金属に対しても直接DLAMP®処理が可能です。

金属
アルミ系 A1050
A2017
A3003
A5052
A6061
A7075
ADC12
ステンレス系 SUS304
SUS303
SUS316
SUS430
鉄系 SPCC
SS400
S45C
金属
マグネシウム系 AZ91
AZ31
AM60
チタン系 純チタン
64チタン
銅系 C1020
C1100
C2801
C3604
亜鉛系 ZDC2
その他
白金
スズ
タンタル
表面処理金属
アルミ系アルマイト処理
鉄系クロメート鋼材
亜鉛メッキ鋼材
電着塗装鋼材
銅系錫メッキ銅

DLAMP®加工例

アルマイト処理アルミ

形状
DLAMP処理形状[アルマイト処理アルミ]
材質アルミニウム
DLAMP処理例[アルマイト処理アルミ]

メッキ処理アルミ

形状
DLAMP処理形状[ヒートシンク]
材質アルミニウム
DLAMP処理例[ヒートシンク]

塗装鉄板

形状
DLAMP処理形状[塗装鉄板]
材質カチオン電着塗装SPCC
DLAMP処理例[塗装鉄板]

真鍮ピン

形状
DLAMP処理形状[真鍮ピン]
材質真鍮
DLAMP処理例[真鍮ピン]

SUS管

形状
DLAMP処理形状[SUS管]
材質SUS304
DLAMP処理例[SUS管]

細管

形状
DLAMP処理形状[細管]
材質SUS304
DLAMP処理例[細管]

ワッシャー

形状
DLAMP処理形状[ワッシャー]
材質SUS304
DLAMP処理例[ワッシャー]

様々な接合方法
にも対応!
自由度の高い DLAMP®

射出成形、コンプレッション成形などのインサート成形に加え、ディスペンスや溶射などによる金属の表面処理にも有効です。

DLAMP®接合方法

射出成形

射出成形

金属加熱接合

金属加熱接合

コンプレッション成形

コンプレッション成形

ディスペンス

ディスペンス

スプレーコート・溶射

スプレーコート・溶射

異種材料接合例

絶縁・封止

絶縁・封止

パッキンの場合

パッキンの場合

金属インサート

金属インサート

金属軸

接合強度

熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エラストマーまで、様々な材料と接合可能です。
アンカー効果により、フッ素系、シリコーン系等の難接着材とも接合できます。

熱可塑性樹脂

引張強度
(MPa)
せん断強度
(MPa)
PP/LGF40 2520
PBT/GF30 3535
PA66/GF30 5050
PPS/GF40 5050
PC/GF40 3025

金属 : A5052
測定方法 : ISO 19095-3:2015 に準拠

軟質材

引張強度
(MPa)
破断伸び
(%)
シリコーンゴム
硬度*80
2.240
フッ素ゴム
硬度*60
5.5150
フッ素ゴム
硬度*80
6.0100

金属 : A5052
* : JIS K6253 に準拠

DLAMPの接合強度実験

各種データ

気密性試験

DLAMP®処理した金属をインサート成形することで、高い気密性が得られます。

樹脂
PPS-GF35
(ポリフェニレンサルファイド+ガラス繊維35%)
気密評価
ヘリウムリーク試験
表面処理未処理DLAMP®処理(処理幅:5mm)
金属A5052A5052SUS304C2801AZ91
ヘリウム
リーク量
ヘリウム
リーク量
(ヒートサイクル試験後)

漏れ量  : 5.0E-07Pa•m3/s 以下
     : 5.0E-05Pa•m3/s 以上
*ヒートショック試験 : -40°C ⇔ 125°C 各30分 500サイクル

DLAMP気密性試験/DLAMP処理部(赤塗)

長期安定性試験

線膨張係数を金属に近づけることで、より高い信頼性が得られます。

耐熱試験

温度
120°C
時間
500時間
金属
SUS304
樹脂
- PP-LGF40
 (PP系ガラス長繊維強化樹脂)
- PA66-LGF30
 (PA66系ガラス長繊維強化樹脂)
- PA66
 (PA66樹脂)
DLAMP長期安定性試験[耐熱試験]グラフ

ヒートサイクル試験

温度
-40°C 1時間⇔90°C 1時間
時間
約1000時間
金属
SUS304
樹脂
- PP-LGF40
 (PP系ガラス長繊維強化樹脂)
- PA66-LGF30
 (PA66系ガラス長繊維強化樹脂)
- PA66
 (PA66樹脂)
DLAMP長期安定性試験[ヒートサイクル試験]グラフ

※掲載データは、特定条件下で得られた測定値の代表例であり、品質保証値ではありません。

『開発型ものづくり』に
DLAMP®!
いつでもご相談下さい。

( 受託加工、ライセンス )

DLAMP®って
どうなの?

DLAMP®はメリットが
たくさんの
今注目の技術です!

  1. 1. この技術を使えば、フッ素系材料やシリコーンゴムなどの難接着材料との接合が可能に!
  2. 2. さらに、チタンやステンレスなどの耐食性の高い金属にも使える!
  3. 3. 短い時間で処理ができるから、量産にもってこい!
  4. 4. 凹凸(デコボコ)が大きいから、検査がカンタン。
    目で見て確認できる処理だから、分かりやすくて安心。
  5. 5. マスキングが無くても部分処理できます。
  6. 6. 溶剤を使わない、排水も出ない、環境にやさしいecoな技術なのがうれしい!
  1. お客様から
    金属をお預かり
  2. DLAMP®加工
  3. インサート成形
    (樹脂・ゴム・金属)
  4. 納品

※量産時は指定の検査項目実施後納品

Q.A.
DLAMP®の課題はありますか? ①高密度の熱エネルギーを照射するため、薄板(特に1mm以下)には焼けや反りが発生します。
 ※金属形状や部品形状により変わるため、ご相談ください。
②100mm以上のサイズは複数回に分けて処理する可能性があります。
品質はどのように保証しますか? 処理表面の粗さや凹部の面積率等で管理可能です。※凹凸形状と接合強度には相関があります。
その他、お客様と協議の上、検査内容について決めていきます。
曲面の加工は可能ですか? 弊社保有装置では曲面の一部は加工ができます。
レーザ焦点がずれると、その部分は加工が不可になります。
※金属形状により変わますので、ご相談ください。
金属以外の材料に表面加工は可能ですか? DLAMP®は金属、セラミック、磁石に対して処理が可能です。
※樹脂については個別にご相談ください。
接合強度のばらつきはどれぐらいですか? 処理条件や樹脂によって異なりますが、およそ±5%です。
接合しない材料はありますか? 金属表面に形成された凹凸形状に溶融・流入可能であれば接合は可能です。
試作価格について 有償試作を受け付けております。金属形状・処理位置・数量ご相談ください。
量産価格について 金属形状・処理位置・数量により、予想価格も計算可能ですのでご相談ください。
ねじや接着剤の価格より安くなりますか? 形状や数量によって変わりますので、ご相談ください。
性能向上、工程削減、現場改善等の付加価値を考慮いただきご検討頂けますと幸いです。

DLAMPはダイセルミライズ株式会社の登録商標です。

まだまだ進化中の
DLAMP®!
学会・論文発表、展示会出展

発表学会・発表雑誌名、展示会名 題目 発表日
展示会『Japan Robot Week 2024』 Youtube
金属/異種材料接合技術DLAMP®
2024/9/18
「成形加工」誌 第35巻 第10号 金属樹脂直接接合における気密メカニズム 2023/9/20
第72回高分子学会年次大会 特別セッション 金属異種材接合技術DLAMP、市場ニーズと普及の課題 2023/5/26
プラスチック成形加工学会 第30回秋季大会 レーザ表面加工を用いた金属樹脂接合における気密メカニズム検討 2022/11/28
ヘテロ界面制御部会&材料機能ドライプロセス部会 合同例会 レーザを用いた金属表面処理技術と金属異種材料接合への応用 2022/11/11
ポリマーTECH 2022 Volume 14 金属・異種材料接合技術DLAMP® (ディーランプ) 2022/10/8
「レーザ研究」誌 第50巻 9号 CWシングルモードファイバレーザーによる金属表面処理技術と金属異種材料接合への応用 2022/9/20
The 2021 IMA World Magnesium Conference Dissimilar Material Joining of Thixomolded Magnesium Alloy 2021/8/25
NEDIA(一般社団法人 日本電子デバイス産業協会)アクションセミナー委員会講演会 金属/異種材接合技術DLAMP 2021/3/24
プラスチックスエージ 67巻3月号 金属/異種材料接合技術「DLAMP®」工法に電磁誘導加熱を導入,金型不要を実現 2021/2/24
第2回「先進機能性表面・構造を創出するレーザ表層加工」研究集会 「金属/異種材料接合のためのレーザ表層加工技術「DLAMP」について 2021/2/22
成形加工(第33巻, 第3号, 3月号) 樹脂-金属接合射出成形品のX線CT画像解析による接合状態評価と接合強さの関係(第二報):金属プレートの凹凸構造が接合強さに及ぼす影響 2021/2/20
大阪商工会議所「マテリアル」部会 講演会 金属/異種材接合技術DLAMP 2021/2/18
Welding in the World Laser surface pretreatment of metal for joints of metal and dissimilar materials 2021/1/18
表面技術 第71巻(2020年) 第11号 金属/異種材料接合のためのレーザ表層加工技術 2020/11/1
成形加工(第32巻 第9号 9月号) 樹脂-金属接合射出成形品のX線CT画像解析による接合状態評価と接合強さの関係(第一報):凹凸構造を有する金属プレートと樹脂との接合強さに及ぼす樹脂充填率の影響 2020/8/20

本件に関するお問合せ先

TEL 03-6711-8513

ダイセルミライズ株式会社
事業推進本部 DLAMP開発グループ:清水

FAX 03-6711-8516